赤口
読み方…しゃっこう・じゃっこう・しゃっく・じゃっく・せきぐち 赤口は、古来より魔物がいると考えられてきた「丑寅の刻(=午前2時~4時)」の時間帯の六曜で、日を占うものとなった今も不吉な日とされています。仏滅が「物が滅する日」であるのに対し、「赤口」は全てが消滅する日と言われており、この日もとても怖い日です。「大凶」とも言える日ですが、正午だけは吉となります。
今では「日」の吉凶を占うものとして利用される六曜ですが、中国から日本に入ってきた当初は「時間」の吉凶を占うものでした。一日の時間を6つに分け、それぞれの時間帯に六曜があてはめられていました。
赤口はこの時間帯の中で「丑寅(うしとら)の刻」を含んでいるものに該当します。丑寅の刻とは季節によって微妙に時間のずれが生じるものの、現代の時計で考えるとおおよそ午前2~4時くらいのこと。古来、日本においても湿度が高く、魔物が現れやすい不吉な時間帯であると考えられていました。
この「不吉な時間帯」の考え方からも想像できるように、赤口はやがて六曜の日にちにあてがわれてからも、どこかしら不穏な日とされました。仏滅が「物が滅する日」というのに対し、「赤口」は全てが消滅する日。一般的に縁起が良くない六曜として有名なのは仏滅ですが、実は赤口の方が怖くて不吉な日というわけです。六曜の中において、この日は「大凶」とも言える日ですが、正午だけは吉とされています。
赤口には「赤」という漢字が使われています。「赤」のイメージは昼と夜で異なりますが、夜は特に不吉なイメージが連想されます。夜が極まる時刻としての「赤口」においては、「火災」や「血」など「赤」という色から連想される事柄はすべて「死」を予見するものでした。そのためこの日は火や刃物(=料理・家事)を使う際には、特に注意が必要といいます。また、血の気の多い人と諍(いさか)いが起きやすい日でもあるため、そのような知人がいる場合は会うのを避けた方が吉です。
いかがでしょうか?
意外にも赤口は仏滅よりも恐れられていたんですね。
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